百々雑記

感情についてつらつらと

2018-01-01から1年間の記事一覧

あなただけの、小説が好きな理由が見つかる。 『小説の神様 あなたを読む物語』

二十を過ぎた辺りからでしょうか。「年を取るにつれ、人は本から離れていくのではないかしら」という、漠然とした気配を感じました。 文学コンテンツが好きと言っていた元バイト先の店長は、「忙しくて最近の作品は追えていない」とも話し、定期的に本を読ん…

一枚の紙から始まった話

私が小説を書く切っ掛けとなったのは、ある日の放課後、清掃の時でした。 担当していた教室は校舎の外れにあり、授業で殆ど使われることのない、寂れた教室でした。空っぽの机を動かして、床を掃いて、また戻す。静かで退屈な場所でしたが、教科書の置き勉で…

雑記 一年を振り返る

今回は私事を延々と振り返るただの雑記です。 あまり一年を振り返る、なんてことはすることがなかったのですが、去年のこの時期から、本当に色々なことがありました。 例えば卒論。成り行き上、文学がテーマの論文を書くこととなり、大学最後の夏休みを見事…

幼女になりたいと思った話

幼女になりたい。 ふと思ったのが、桜が散り始めた4月の中頃、公園の隅にちょこんと立っている、小学生くらいの女の子を見たときである。1年ほど前の話だ。 こういう書き出しにすると不純な動機を想像するかもしれないが、そんな事は決して無い。──いや、同…

8/22発売の小説の神様二巻が出るので、小説の神様一巻を紹介する

先日、私の大好きな作品の続刊発表があり、歓喜に震えました。 小説の神様 あなたを読む物語(上) (講談社タイガ) 作者: 相沢沙呼 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/08/22 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 相沢沙呼先生の作品を知ったのは「…

言葉の出力に消化不良のような何かを感じるという話

私は日頃、文字を綴ること、言葉を発することに消化不良のような、正体の見えない不快感に囚われていた。SNSに文章を投稿してもどこか他人の文章を見ている気持ちになり、日常で誰かと――仮に身内との会話であっても、30分話せば疲労を実感する。これではいか…