あなぐら団子です。今回のテーマはゲーム音楽です。私はゲーム音楽が死ぬほど好きで、定期的に某ゲーム音楽ランキングに投票したり観察したりして、日々ゲーム音楽をエンジョイしてます。
なので、ゲーム音楽をめちゃくちゃ語りたいオタクなのですが、なかなかどうしてゲーム音楽を語れる機会ってあまり無いわけで。ならブログで好き放題語っていこう、という次第です。
方向性については手探りですが、とにかく好きなゲー音を、原作、原曲を知らない方にも興味を持って貰えるように書いていきたいです。
ということで、今回は、現在プレイしている「リディー&スールのアトリエ」から紹介していきます。
・リディー&スールのアトリエ

リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~ - PS4
- 出版社/メーカー: コーエーテクモゲームス
- 発売日: 2017/12/21
- メディア: Video Game
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錬金術師の双子、リディーとスールが、国の依頼をこなしたり、不思議な絵画の世界を旅しながら、「国一番の錬金術師」を目指す話。
ゆるゆるな話の雰囲気と時間がゴリゴリ溶ける錬金術システム等、アトリエシリーズのキモを踏襲しつつ、ストーリー進行周りのUIがとても快適になった、気楽にできる良作。サントラに入ってる曲もdisc4まで分けられ、90曲近く入ってる大ボリューム。それで3600円。圧倒的コスパ。
具体的なゲーム性の話は他のブログ様にお任せするとして、本題のBGMの方の紹介をしていきましょう。
『リディー&スールのアトリエ』サウンドトラック 試聴動画第1弾
『リディー&スールのアトリエ』サウンドトラック&ボーカルアルバム 試聴動画第4弾
https://www.youtube.com/watch?v=sE6DY1Aa698
・紫陽花 その1〜3
操作キャラがリディーの時の戦闘BGM。その1〜3のベース曲は同じで、それぞれ曲調をアレンジしてある形。
リズミカルな木琴やストリングスの音が心地よく、アップテンポなサビも特徴的と、控えめなリディーのキャラに反してノリノリな“その1”。
打って変わり、ピアノが前に出てるジャズクラシックな“その2”。
“その1”寄りで、終盤戦仕様にアレンジされた疾走感溢れる曲調の“その3”。
3曲通して清涼感ある曲なので聴きやすく、2017年のゲーム戦闘曲系の中で、一番ヘビロテしてるかもしれません。
・向日葵 その1〜3
操作キャラがスールの時の戦闘BGM。紫陽花同様、ベース曲は共通。
とにかく“その3”のクライマックス感が凄く、切なく厳かな“その2”からバトンタッチして、一気にトップスピードで駆け抜けて行くようなギャップに圧倒される。曲単体で聴くとピンと来ないけど、ストーリーの進行とBGMの切り替わりが噛み合った途端、ドカンと科学変化を起こす例。
因みに、紫陽花・向日葵と同じBGM手法で人気曲を多く輩出した過去作「シャリーのアトリエ」もよろしくね(露骨なマーケティング)
・知ってるかい?
メイン盾役の騎士、マティアスの会話シーン曲。ナンパしては空振りしたり無職呼ばわりされたりと残念男友達枠。君本当に王族?
とまあ会話シーンは基本残念なのだが、彼のサブイベントが進むにつれ、段々と王族騎士らしい一面を見せていく。すると、ハーモニカとアコギのキザっぽさやサビの格好良い音色への変化が、マティアスのキャラ性にマッチするように。曲単体としてのクオリティも十分に高く。今作の中でも、会話シーン曲としての出来は随一でした。
・Shooting Star for リディー&スール
裏ボス曲。透明な曲の入りから、どんどんとヒロイックに盛り上がっていく色鮮やかな曲。民族音楽チックな柳川和樹さんの作曲と、熱いギターパートが印象的な阿部隆大さんの編曲が見事に噛み合っている。
この辺りのやり込みコンテンツを極めると、ドナークリスタル投げまくってターンを渡さない半永久ループとか、フィリスの全属性一斉追撃1ターンキルとか、良曲をバックに大味なゲームバランスで暴れ始めるのはアトリエシリーズのお約束。
●ボーカル曲
・マスターピース! (歌:霜月はるか / 山本美禰子)
アバン終了時に流れる挿入歌。OPも同様だが、作中の双子を意識したであろう二人のコーラスが印象的。
従来のアトリエのアバン曲は静かな曲が多く、実際その方がアトリエの和やかな物語の始まり方にも適している。けれど、今回は明るく力強い歌声で曲が展開されていく。
今作は20周年を迎えるアトリエシリーズの集大成と銘打ってあり、壮大な何かを予感させる、物語のスタートダッシュを担当してくれた。
柔らかな歌声が特徴的な霜月はるか氏と、山本美禰子氏の伸びのある声が上手く混ざりあった華やかな音色になっており、公式サイトで視聴できるので是非ぜひ聞いて欲しいです。
・Biyonndo the fate (歌:梶原ひろみ)
前半戦最後のボス、ファルギオル戦の挿入歌。特別演出と共に固有結界展開して、戦闘開始と共にボーカル流れ始めたら誰だってテンション上がる。
背景の凍りついた屋敷をイメージしたようなピアノとストリングス、ファルギオルの物語を静かに語るAメロからサビでは彼に立ち向かう不退転の意思に変わる、戦闘に完全にリンクした歌詞。絶対に負けないという高揚感をガンガン揺さぶってきて、何もかもがズルい。ガストの戦闘ボーカル曲の使い方は毎度ながら絶妙で、頭が上がらない。
以上、特に印象的だった曲を取り上げてみました。書籍レビューや映画レビューのゲーム音楽版って感じでしょうか。
気になったら調べてみたり、サントラ試聴してくれると幸いです。今回紹介した曲の他にもゲームサイトに曲流れてたり、試聴動画もたくさんあるので……
また、ゲーム音楽の都合上ゲーム内容と紐付けして説明しましたが、ゲームを知らなくても、曲単体でも十分楽しめるクオリティです。(ガストの過去作で、「ゲームは知らないけどサントラは持ってる現象」が生まれたくらいだし……)
ではまたの機会に。ガストの音楽はいいぞ。